恋愛ラプソディ

占い師いしすうらなの恋愛コラム。恋に落ちたら恋に悩んだら、全ての男女の皆様、読んでみてください。せつなく苦しく狂おしくそして愛しい。

まだこんなにも好き

アクセサリーケースの金の指輪。
それはとてもシンプルなものではあるけれど今も静かに輝いていた。
手に取ってみた。
手のひらがほんの少しあたたかくなった。
目を閉じれば鮮やかに彼の笑顔を思い浮かべることができた。

こんなにもまだ彼のことを思っている。

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

「誕生日おめでとう」
彼はニコニコしながらあけてみな、と続けた。
水色のリボンをはずして箱をあけた。
おもいがけないリングだった。
ずっとずっと片思いのほとんどあきらめていた恋だったから、
嬉しくて言葉にできなくて私は涙をぽろぽろ流していた。
彼は少し照れたような顔をしていた。

愛して愛されて
多くの言葉とたくさんの素敵なものを彼からもらった。
あのころの私は世界一幸せな女の子だった。

でも、幸せは長くは続かなかった。
夏が来て秋がきてそして冬がきた。
あの子が再び彼の前に現れて私の大切な彼を奪っていった。
つまり彼は元彼女とよりを戻したのだ。
邪魔な存在なのはこの私のほうなのだ。

けれども彼は気まぐれな彼女をもてあますと私のところにくることもあった。
「あいつといると疲れる、でも、お前といると安らぐよ」
いたずらに私の心をかき乱し期待させ突き落とし私を酷く優しく抱くのだった。

「大丈夫?、セナ?やせすぎだよ、ちゃんと食べてないんじゃないの」
「・・大丈夫、心配してくれてありがと」
「みてらんないよ、もう、あの二股馬鹿男と別れなよ」
「そうしたい、でもどうしょうもない」
「セナ、ちゃんといわなきゃだめだよ。セナと彼女とどっちが好きなのかあいつに聞きなよ」
親友ユイの声はいつしか涙声になっていた。
「うん、・・そうだよね、もう終わらせないといけないんだよね」

私は震える声で彼に電話をした。
明日夕方3時にいつも二人で会っていた海の近くのカフェに来て欲しいとお願いをした。
「明日?行けるかどうかわかんないよ」」
彼ののんびりした声、傍らには彼女がいるのかもしれない。

翌日は快晴だった。
私は彼からもらったリングをつけて家を出た。
3時、4時、5時、彼は来なかった。
私は店を出た。

やはり来なかった。
予想はしていたもののこれが現実だと思うととても悲しくて涙が止まらなかった。
あれほど晴れていた空があっという間に雲に覆われた。
雨。
ぼつりぼつり涙みたいな雨が私の心にも降り注ぐ。
涙なのか雨なのか。
降り続く雨の中で私の恋は終わった。

「馬鹿セナ!風邪ひいたらどうすんのよ」
傘とタオル、差し出してくれたのは、ユイだった。
「熱だしてすっきりしたら馬鹿も治るかなあ」
私はなんとか笑顔を作ってみた。

セナ、誕生日おめでとう

雨降る空から神様の祝福の声が聞こえたような気がした。


ずっと好きでもいいですよね。
彼を好きで、そして、愛して愛された記憶は永遠にあなたの心にあるのでしょう。

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Author:うらな
占い師いしすうらなです。
2008年4月2日お引越しいたしました。引き続きよろしくお願いいたします。→
うらなの恋愛ラプソディ


西洋占星術、Tarot 四柱推命など。
恋愛、復活愛、人生、仕事、結婚、不倫、天職
毎日が修行中。

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