恋愛ラプソディ

占い師いしすうらなの恋愛コラム。恋に落ちたら恋に悩んだら、全ての男女の皆様、読んでみてください。せつなく苦しく狂おしくそして愛しい。

そのひとことが言えない

失恋してからというものもう何年も恋とは無縁の私は心配性の友達に
合コンとやらに引っ張り出された。

いつのまにやら即席カップルができているようだ。
そのノリについていけず私は上手に笑ってみることもとっくにあきらめ
孤独モードを愛する猫のようになっていた。

「・・・ここ抜けない?」
サラサラの黒髪と切れ長の瞳の持ち主が微笑んでいた。
私は甘すぎる偽カクテルをそっとテーブルに置いて彼をみつめ首を縦にふっていた。

こぎれいなバーで今度は本格的なお酒に酔いしれた。
彼のはなしはおもしろく私となかなか趣味が合うこともわかった。
彼に手をひかれ、いつのまにかタクシーに乗せられ彼の部屋に来ていた。

「ギター弾くの?」
「ああ、バンドやってるんだよ。さっきのやつらと」
「・・・かっこいいね」
ソファに座っている私の肩を抱き寄せ
「みなとちゃんは綺麗だね」と囁いた。

それが合図、かすかに香る彼の香り。

今日はじめて会った男の部屋にあがり
つかの間のぬくもりを求めて彼との夜を過ごす。

全てはこの香りのせいなのだろう。
忘れたはずのあの人と同じ香水は私の理性を狂わせるには十分だった。

★★

半年が過ぎた。
穏やかな風ときらめく太陽の中、私は遠くの海をみていた。

「何考えてる?みなとは時々そんなふうな目をしているな」
「そう?ぼっとしてるだけ、きっと」

彼は変わらぬ優しさを私にくれるけれども私は自分の気持ちを何一つ
彼に告げていない。

私はこうして指摘されるようにいまだに薄れゆくあの人の面影を
追っているとでもいうのだろうか。

「俺たちさ、いつになったら本物になれるんだろう?」
彼は寂しそうな表情をした。
「本物?」
「俺は誰の代わり?」
「ち、ちがう・・・」
私は涙をこぼしていた。

ふいに蘇るあの人の言葉。
心変わりをして私ではない女性を選んだあの人。
【みなと、お前、俺のこと好きだとか言わなかったよな。
結構寂しかったよ、
お前の気持ち全然わからなくて。
だから甘えてくれる奴のほうがかわいかったんだ】

私はまた大切な人を失うのだろうか。
うまく言葉にできずに私は沈黙してしまった。
甘えるのが下手で素直になれない。

ひとことでいいのだ。
好きだと、愛してるとそう言えばいいのだ。

「泣かないで。もういいから、ごめん、変なこと言ったな、俺」
「・・・ごめん、あやまるのは私のほう」
私は彼のシャツのすそをつかみ、彼に抱きついていた。
彼は私の髪に触れた。
「俺はみなとのことしか考えてない」

「私もそうだよ。好き・・好きなのはあなただけだから」


想いは言葉にして形にして意識して伝えていかないとすれ違うことが多くなりますね。







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Author:うらな
占い師いしすうらなです。
2008年4月2日お引越しいたしました。引き続きよろしくお願いいたします。→
うらなの恋愛ラプソディ


西洋占星術、Tarot 四柱推命など。
恋愛、復活愛、人生、仕事、結婚、不倫、天職
毎日が修行中。

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徒然なるままの日記でございます。
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