自惚れ男
2008-03-13
合コンで知り合った女とお気楽な会話を交わし適当に口説いて一晩過ごした。
帰り際、「彼女いるの?」と聞かれた。
「いねーよ」
「じゃあ、うちらつきあっちゃわない?」
「やめとく。めんどうー」
「つめーーたーーい」
名前もわからない女が泣きまねをした。
うぜー、俺は女に聞こえないようにつぶやいた。
誰にも束縛されたくない。
家に帰るとソファでほのかが寝ていた。
冷蔵庫をあけるとラップのかかった料理が入っていた。
ミネラルウオーターを飲み、シャワーを浴びて浴室を出るとほのかが起きていた。
「朝ご飯食べる?とうや?」俺をみてすこしはにかむ。
「いらね、俺、寝るから」
「そうか。じゃあ、私、帰るね。よかったらあとでご飯食べて」
「ああ」
玄関へと向かうほのかはくるりと振り向き俺をみつめた。
「うん?」
「とうや、これで最後だから。もう来ないから。いままでうるさくてごめんね」
ほのかは無理やりの笑顔をつくり俺の部屋の合鍵を返してきた。
いつものほのかの優しいコロンの香りがした。
「な・・なんだよ、突然に」
「・・・とうやにとって私は必要な存在じゃないでしょ?」
「はあ?」
「好きだって言ってくれた人がいるの、私だけをみてくれるって・・」
ほのかの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「・・・そうかよ」こんなときどんな言葉をかければいいというのか。
「うん・・・」
ほのかは俺のそっけない態度に失望したのか悲しそうに顔をゆがめて
涙をぬぐおうともせず逃げるように去っていった。
俺は合鍵を乱暴に窓に投げつけていた。
どんなことを言ってもどんな仕打ちをほのかにしても
彼女だけは俺から離れていかないだろうと思っていた。
朝がえりをくりかえすようなこんな俺の世話をやき、
楽しそうに料理を作り、
わがままな俺の欲望を受け入れ、
とうやが傍にいてくれるだけで私はとても幸せだからとそう繰り返していたほのか。
好きとか愛しているとか正直そういう感情は俺にはよくわからない。
俺にはどこか欠落しているものがあるのだろう。
俺は冷たい床に座り込んでいた。
夕暮れが俺を包む頃
俺はとても大切な何かを失ったのだということだけはわかった。
→
今ならまだ間に合いますぞ!
彼女を追いかけて。
でも、今度は人生を共にする覚悟でいきなされよ!
プロポーズぐらいしてきなされ!
帰り際、「彼女いるの?」と聞かれた。
「いねーよ」
「じゃあ、うちらつきあっちゃわない?」
「やめとく。めんどうー」
「つめーーたーーい」
名前もわからない女が泣きまねをした。
うぜー、俺は女に聞こえないようにつぶやいた。
誰にも束縛されたくない。
家に帰るとソファでほのかが寝ていた。
冷蔵庫をあけるとラップのかかった料理が入っていた。
ミネラルウオーターを飲み、シャワーを浴びて浴室を出るとほのかが起きていた。
「朝ご飯食べる?とうや?」俺をみてすこしはにかむ。
「いらね、俺、寝るから」
「そうか。じゃあ、私、帰るね。よかったらあとでご飯食べて」
「ああ」
玄関へと向かうほのかはくるりと振り向き俺をみつめた。
「うん?」
「とうや、これで最後だから。もう来ないから。いままでうるさくてごめんね」
ほのかは無理やりの笑顔をつくり俺の部屋の合鍵を返してきた。
いつものほのかの優しいコロンの香りがした。
「な・・なんだよ、突然に」
「・・・とうやにとって私は必要な存在じゃないでしょ?」
「はあ?」
「好きだって言ってくれた人がいるの、私だけをみてくれるって・・」
ほのかの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「・・・そうかよ」こんなときどんな言葉をかければいいというのか。
「うん・・・」
ほのかは俺のそっけない態度に失望したのか悲しそうに顔をゆがめて
涙をぬぐおうともせず逃げるように去っていった。
俺は合鍵を乱暴に窓に投げつけていた。
どんなことを言ってもどんな仕打ちをほのかにしても
彼女だけは俺から離れていかないだろうと思っていた。
朝がえりをくりかえすようなこんな俺の世話をやき、
楽しそうに料理を作り、
わがままな俺の欲望を受け入れ、
とうやが傍にいてくれるだけで私はとても幸せだからとそう繰り返していたほのか。
好きとか愛しているとか正直そういう感情は俺にはよくわからない。
俺にはどこか欠落しているものがあるのだろう。
俺は冷たい床に座り込んでいた。
夕暮れが俺を包む頃
俺はとても大切な何かを失ったのだということだけはわかった。
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今ならまだ間に合いますぞ!
彼女を追いかけて。
でも、今度は人生を共にする覚悟でいきなされよ!
プロポーズぐらいしてきなされ!
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