バイバイ、彼女
2008-03-23
「じゃあ、明日な」
「明日って何?」
彼女は小首をかしげて俺を大きな目で見上げる。
「新しくできた店に行ってみたいんじゃなかったのか?」
「ああ、それね。明日はゼミが一緒のナカタニ君とでかけるつもり」
下をペロッと出してゴメンと手を合わせる。
ナカタニ?またあいつか。
年中この調子だった。
好きだと告白した時も彼女はありがとうと言ってその後はニコニコするだけだった。
俺との約束は平気で破るしそもそも俺のことなどなにひとつ気にかけることなどないのだろう。
通りすがりのその他大勢ということなのだろう。
いつもならその笑顔に負けてしまい何もかも許してしまうのだ。
でもそろそろ俺も限界だった。
「その気がないなら曖昧なこと言うなよ」
「何?何か怒ってるの?」
「・・・俺のこと、どう思ってる?」
「どうって?何でまたそんなこと聞くの。親友でしょ?」
「それ以上になりたいと言ったら?」
俺は彼女の腕をきつくつかんでいた。
彼女はかすかに震えおびえたように俺をみた。
「痛い、離して」
俺は力をすこしゆるめたがそのままにしておいた。
「俺の気持ちはいつまでたってもうっとうしいのか?まだ友達としか思えないか?」
「・・・うっとおしいなんて思ってないよ。
でも、私、だれともつきあったことないからよくわかんないよ。今のままで十分楽しいもの」
「・・・そうか。嫌いっていわれたほうがまだましだな」
「だって嫌いじゃないもの」
「でも彼氏にしたいほどの好きではないんだろ?」
「意地悪だね」
「好きな奴ができたらきっとそいつとはつきあうんだろう?俺じゃだめなんだろう」
彼女は何かを言いかけていたがやがて沈黙した。
俺は彼女に背を向けたまま手を振った。
彼女が俺の名を呼ぶ。
泣いているみたいな声だった。
だが俺はもう振り向かない。
さよなら
俺のつぶやきは茜色の空に消えた。
→
寂しいから甘えたいから一緒にいると楽だから、理由はさまざまだとおもいますけれど
その気もないのに友達にしか思えないのに、あるいは、誰からも嫌われたくないということで
可愛い言葉と態度で無意識に男性を振り回す女性は存在いたします。
そういった自称恋に不慣れな甘えん坊さんたちは本当に好きな人ができたらあっさりと
その人の手に落ちていくのであります。
その恋まだ追いかけますか?
「明日って何?」
彼女は小首をかしげて俺を大きな目で見上げる。
「新しくできた店に行ってみたいんじゃなかったのか?」
「ああ、それね。明日はゼミが一緒のナカタニ君とでかけるつもり」
下をペロッと出してゴメンと手を合わせる。
ナカタニ?またあいつか。
年中この調子だった。
好きだと告白した時も彼女はありがとうと言ってその後はニコニコするだけだった。
俺との約束は平気で破るしそもそも俺のことなどなにひとつ気にかけることなどないのだろう。
通りすがりのその他大勢ということなのだろう。
いつもならその笑顔に負けてしまい何もかも許してしまうのだ。
でもそろそろ俺も限界だった。
「その気がないなら曖昧なこと言うなよ」
「何?何か怒ってるの?」
「・・・俺のこと、どう思ってる?」
「どうって?何でまたそんなこと聞くの。親友でしょ?」
「それ以上になりたいと言ったら?」
俺は彼女の腕をきつくつかんでいた。
彼女はかすかに震えおびえたように俺をみた。
「痛い、離して」
俺は力をすこしゆるめたがそのままにしておいた。
「俺の気持ちはいつまでたってもうっとうしいのか?まだ友達としか思えないか?」
「・・・うっとおしいなんて思ってないよ。
でも、私、だれともつきあったことないからよくわかんないよ。今のままで十分楽しいもの」
「・・・そうか。嫌いっていわれたほうがまだましだな」
「だって嫌いじゃないもの」
「でも彼氏にしたいほどの好きではないんだろ?」
「意地悪だね」
「好きな奴ができたらきっとそいつとはつきあうんだろう?俺じゃだめなんだろう」
彼女は何かを言いかけていたがやがて沈黙した。
俺は彼女に背を向けたまま手を振った。
彼女が俺の名を呼ぶ。
泣いているみたいな声だった。
だが俺はもう振り向かない。
さよなら
俺のつぶやきは茜色の空に消えた。
→
寂しいから甘えたいから一緒にいると楽だから、理由はさまざまだとおもいますけれど
その気もないのに友達にしか思えないのに、あるいは、誰からも嫌われたくないということで
可愛い言葉と態度で無意識に男性を振り回す女性は存在いたします。
そういった自称恋に不慣れな甘えん坊さんたちは本当に好きな人ができたらあっさりと
その人の手に落ちていくのであります。
その恋まだ追いかけますか?
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