恋愛ラプソディ

占い師いしすうらなの恋愛コラム。恋に落ちたら恋に悩んだら、全ての男女の皆様、読んでみてください。せつなく苦しく狂おしくそして愛しい。

年下の君を想う

この気持ちが恋であると自覚したのは一年も前のことだった。
つまりようするに私の片思い歴は365日にもなるのである。

愛しの君は今日も王子のごとく光り輝いていてニコニコと笑っている。
なにしろネクタイの色もスーツも彼に良く似合っていて爽やか度100%なのだ。

朝からその顔は反則、目に毒、仕事にならない。

彼の少し茶色の瞳にとらわれてしまっていた。

ああ、本当に綺麗だなあ、この人

「先輩どうしたんですか?俺の顔になんかついてます?
ここ数字間違ってるみたいですけど」
どうやら見蕩れていたらしい。


どうにかこうにか今日も仕事を終えることができそうだ。
王子の席をさりげなくみる。
王子の隣には彼と同期の職場のアイドル、かなちゃんがいた。

二人はなにやら親しそうに話をしている様子だ。
とても似合うのである、王子とかなちゃん
お内裏さまとお雛さまみたいだ。
私はため息をついた。

「あの、先輩も飲みに行きませんか?会社の近くの店ですけれど、
私たちとあと二人ほどくるとおもいますが」
顔も性格も完璧なかなちゃんが私を誘ってくれた。
「ありがとう。でも、ごめんね。まだ仕事終わってないから、無理かな」
私は小さな嘘をついた。

「わかりました。じゃあ、お仕事頑張ってくださいね」
かなちゃんのスイートボイスが私に向けられた。

王子は軽く私に手を振り
「それでは先輩お先に失礼します」と言った。

先輩か、一度でいいから名前で呼んで欲しいな

この先何年たっても私は彼より5つも年上のただの先輩という存在なのだ。

王子と一緒の飲み会は魅力的だけれどかなちゃんがいるとなると話は別だ。
仲良しの二人のことを勝手に想像してしまい、落ち込んでしまいそうだ。
ほとんどやけ酒になってしまうだろう。
二人が言葉を交わすたびに悲しくて嫉妬に狂ってしまいそうだ。

私はありもしない残業をしていた。
PC前に座り明日やれば十分間に合うような書類をたくさん作っていた。
結局午後11時になっていた。
私はいったい何をやっているのだろう。

会社を出た。
春とは名ばかりで寒さが身にしみるようだった。
寂しくてこのまま死んでしまいそうだ。

駅へと向かう道をのろのろと歩いていた。
暗く続く孤独への階段を登っているみたいだった。
不意に声をかけられた。

「先輩!仕事終わったんですね。
俺も今から帰るところなんですよ」
そこにはいるはずのない幻の王子。

私はうつむいたままでいた。
まさか彼のはずがない。
幻聴があり幻覚がみえるほど私は重症なのだろう。
医者にも治療不可能の恋煩いだ。

王子は私の肩をぽんぽんとたたいた。
「先輩一緒に帰りましょう」
顔をあげた私を見るなり彼は少し驚いたようだった。
「先輩!」
「?」
ああ、きっと私の顔はまぬけそのものだろう。

彼のひとさし指が私の目の下をそっとなでた。
何?今、何がおきた?
落雷が落ちた、私の心に。
無言のまま彼をみつめる。

「涙、流れてる、先輩、どうしたの?」
「えっ、私、泣いてるの???」

「先輩、迷子にでもなったの?」
敬語でも丁寧語でもない普通の言葉で彼は私に話しかける。
「えっ、なんでだろ、泣いていないよ、平気、なんでもない、きっと寒かっただけ」

彼はくすりと笑い、私を突然抱きしめた。
私はブロンズ像にでもなってしまったかのように固まっていた。
動けない。いや動きたくない。このままでいたい。
でもこれは夢なのかもしれないのだ。
あとでほっぺをつねってみよう。

「残業なんかなかったくせに。
・・・もう、ほうっておけない、そういうところがかわいすぎる」
彼は私にそう囁いた。

そして、私を抱きしめたまま、
「泣かせたのは俺?」と聞いた。
私はすこしためらってからゆっくりと首を縦に振った。
彼の心臓の音を聞いていた。

「もう、泣かせないよ、」
と言い、彼は私のファーストネームを呼んだ。



年下君、やりますね。
彼の方もいままでずっとあなたのことを見ていたのでしょうね。

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Author:うらな
占い師いしすうらなです。
2008年4月2日お引越しいたしました。引き続きよろしくお願いいたします。→
うらなの恋愛ラプソディ


西洋占星術、Tarot 四柱推命など。
恋愛、復活愛、人生、仕事、結婚、不倫、天職
毎日が修行中。

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徒然なるままの日記でございます。
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