恋愛ラプソディ

占い師いしすうらなの恋愛コラム。恋に落ちたら恋に悩んだら、全ての男女の皆様、読んでみてください。せつなく苦しく狂おしくそして愛しい。

バイバイ、彼女

「じゃあ、明日な」
「明日って何?」
彼女は小首をかしげて俺を大きな目で見上げる。

「新しくできた店に行ってみたいんじゃなかったのか?」
「ああ、それね。明日はゼミが一緒のナカタニ君とでかけるつもり」
下をペロッと出してゴメンと手を合わせる。
ナカタニ?またあいつか。

年中この調子だった。
好きだと告白した時も彼女はありがとうと言ってその後はニコニコするだけだった。

俺との約束は平気で破るしそもそも俺のことなどなにひとつ気にかけることなどないのだろう。
通りすがりのその他大勢ということなのだろう。

いつもならその笑顔に負けてしまい何もかも許してしまうのだ。
でもそろそろ俺も限界だった。

「その気がないなら曖昧なこと言うなよ」
「何?何か怒ってるの?」

「・・・俺のこと、どう思ってる?」
「どうって?何でまたそんなこと聞くの。親友でしょ?」

「それ以上になりたいと言ったら?」
俺は彼女の腕をきつくつかんでいた。
彼女はかすかに震えおびえたように俺をみた。

「痛い、離して」
俺は力をすこしゆるめたがそのままにしておいた。

「俺の気持ちはいつまでたってもうっとうしいのか?まだ友達としか思えないか?」
「・・・うっとおしいなんて思ってないよ。
でも、私、だれともつきあったことないからよくわかんないよ。今のままで十分楽しいもの」

「・・・そうか。嫌いっていわれたほうがまだましだな」
「だって嫌いじゃないもの」

「でも彼氏にしたいほどの好きではないんだろ?」
「意地悪だね」

「好きな奴ができたらきっとそいつとはつきあうんだろう?俺じゃだめなんだろう」
彼女は何かを言いかけていたがやがて沈黙した。

俺は彼女に背を向けたまま手を振った。
彼女が俺の名を呼ぶ。
泣いているみたいな声だった。
だが俺はもう振り向かない。

さよなら

俺のつぶやきは茜色の空に消えた。



寂しいから甘えたいから一緒にいると楽だから、理由はさまざまだとおもいますけれど
その気もないのに友達にしか思えないのに、あるいは、誰からも嫌われたくないということで
可愛い言葉と態度で無意識に男性を振り回す女性は存在いたします。

そういった自称恋に不慣れな甘えん坊さんたちは本当に好きな人ができたらあっさりと
その人の手に落ちていくのであります。

その恋まだ追いかけますか?





友達に戻るということ

付き合っていた頃と何も変わっていない。

時々彼が私の部屋にやってきて、
私がご飯を作ったり
ビデオを見たり
じゃれあったり。

抱きしめられて眠り、二人して笑いながら朝陽を眩しく思ったりしている。

そう、なにひとつ変わっていないはずだ。

★★

「ねえ、知ってた?」
「何を?」
私は4杯目のワインに酔いかけていた。
仲良しの同僚が楽しそうに語りだす。

「ミナちゃん、最近、営業のサエキさんとつきあってんだって」
「・・えっ」
グラスを持つ私の手が空中で止まった。
彼が私の身体に燃え尽きそうなほどの情熱を残していったのはつい昨日のことではなかったか。

「どうしたの?」
震えて自分自身を抱きしめている私に同僚は驚いていた。
「大丈夫、飲みすぎたみたい・・で、ミナちゃんがどうしたって?」
私は無理におどけてみせた。

「うん、ミナちゃんから直できいたのよ、のろけだね、あれは完全に」
「サエキさんから告ったのかな?」
「そうみたいよ、ずっと前からサエキさんにデートに誘われてたらしいよ。
ずっとサエキさんミナちゃんのこと狙ってたんだろうね。ミナちゃんかわいいもんね」
「・・・そうだね」

ずっと前?私と別れたいと彼が言い出した頃からだろうか。
私はグラスのお酒をぐいっとあおった。
このまま酔いつぶれてしまえばよいのかもしれない。

★★

春が過ぎ夏になっていた。

真夜中のチャイム。
こんな常識はずれの訪問者は彼しかいない。

「久しぶり、遊びにきた」
のんきにそんなことを言う彼は酔っているみたいだったがとても楽しそうだった。

彼はコンビニの袋を私に押し付けた。
缶ビールやつまみなどが入っていた。

「ご機嫌みたいね」
「さっきまで営業の奴と飲んでた」
「まだこれ、飲むの?」
「・・それもいいけどお前のほうがいいかな」

次の瞬間、乱暴に私は彼に押し倒されていた。
冷たいフローリングの感触、いつになく手荒な動作に私は悲しくなっていた。

いつのまにか寝てしまった彼をベッドに残し私はひとり浴室に向かった。

涙がとまらなかった。
声を出して泣いていた。
流れ続けるシャワーを浴びても私の心があたたまることはなかった。

彼が眠りに落ちる前につぶやいた言葉にうちのめされていた。
『・・・ミナ・・・』

きっと私は彼にとって都合のいい女になったのだろう。
いつでも抱けて文句ひとついわない女。
恋人から友達への降格。

本当はわかっていたのだ。
何もかも前とは違ってしまっていたのだということを。




彼が誰と付き合おうとそれをやめてとは言えない、
要するに彼を束縛することができない、
これが恋人から友達になるということですよね。

もちろんお互いに思いを残していない二人なら本当の意味での友達になることはできるかもしれません。



面倒くさい

携帯電話が鳴っている。
かなりしつこい。

ああ、うるさいな。

休日はひたすら寝ると決めている。
俺の至福の時間を邪魔する奴は誰だ。

不機嫌マックスで電話に出た。
『レン?今どこ?さっきからずっと映画館の前で待ってるんだけど』
『・・・寝てた』
『えっ、何それ。今日約束してたじゃない』
『してたっけ?』
『ひどーーーい。私どうすればいいわけ?』
『ゴメン、俺、今日パス、気分のらない』
『はあ?最低』

彼女の怒りはさすがに相当なものらしい。

だが俺は彼女ののろいにみちたような声を聞いているうちに
なんだかもうどうでもよくなってしまった。

いいわけする気力もわかない。
どうして俺はこんな女とつきあっているのだろうかとさえ思ってしまった。

★★

翌日日曜日、今度はチャイム攻撃で目が覚めた。
玄関を開けると、スーパーの袋を下げた彼女が騒々しく入ってきた。

パジャマ姿、髪はぼさぼさのままの俺を見て、彼女は苦笑していた。

「もう夕方の4時だよ。まだ寝てたの?」
「俺の趣味は寝ること」
「あいかわらずレンはつまんない男ね。
そんな男においしいご飯作ってあげようとしている私って馬鹿みたい」
彼女は再び苦笑いを浮かべキッチンに向かった。

食後、皿を洗い終えた彼女がソファでテレビをみていた俺の隣に座った。
彼女は俺の腰に手をまわし甘えるように寄り添ってきた。

いつもなら俺はここで彼女を抱き寄せ恋人らしい時間をすごすのだ。
だが今夜はまったくそんな気になれなかった。

「レン、最近冷たいね・・・」
彼女はますます俺に密着してくる。

「いつもと同じだろ?」
「ううん、前はもっと優しかったし、二人の将来のこととかよく話し合ったりしたじゃない」
「将来?」
「一緒に暮らしたいって言ってたじゃない」
「言ってたかもな」
「今は?今はそんな風に思わないの?」
「・・・正直考えてないよ」
彼女は言葉をなくしたようにうろたえた。

「そうか、はっきり言われるとすごいきついんですけど」
彼女は唇をかみしめ泣くのをこらえているようだった。

俺は彼女の腕をやんわりとふりほどき、リモコンボタンを押し誰もみていないTVを消した。
静寂になった室内に彼女のため息がもれた。

「理由は何?私ってやっぱり全然だめ?みんながいうように私とレンとじゃ容姿とかつりあわない?
私のほうが3つも年上だから嫌?」
「・・・俺が・・・お前にふさわしくないんだと思う。ずぼらだし、趣味ないし、
稼ぎだってお前のほうがあるし、養っていくとか結婚するとかそういうことまったく自信ない。
俺のこと待っててくれても期待はずれにさせると思うし、
俺は無理だけど、お前のこと幸せにしてくれる奴必ずいると思う・・・」

俺はいったいごちゃごちゃと何を言っているのだろう。

要するに俺は彼女と別れたいだけなのだろう。

責任とやらを回避して、もっと後腐れなくつきあえるようなお気楽な女を
求めているということだ。



年齢とか稼ぎとかそのような理由でさよならしたがるというのは
残念ながら相手への気持ちがないということだと思います。

思いやるということは二人でどんなことも乗り越えてゆくということでもあります。


出会い系で恋をして

快晴の土曜日。
鏡の中の私は少し緊張気味であった。

メイクは完璧、髪もいい感じ、服装だってばっちりだ。
お気に入りのバッグを持って待ち合わせ場所に向かう。

その噴水の周りには多くの人がいた。
この中に彼はいるのだろうか。
【グレイのバッグを持って黒いジャケットの奴がいたらそれが俺だから】

いた・・・おそらくあの人がメールの彼だ。
私は深呼吸をして、思い切って彼の方をみた。
彼も私に気づいたらしい。
彼はすばやくメールを打っていた。

すぐに私のメールの着メロがなる。
【なっちゃん?】
私は携帯を閉じ、彼のほうを向きこくりとうなずいた。

至近距離で見た彼はプロフィール通り背が高くて細身で
送ってくれた画像よりももっと素敵な人だった。

「なっちゃん、イメージどおりだからすぐわかった」
爽やかな笑顔の彼にドキドキは最高潮に達してしまった。

★★

お洒落なインテリアのお店でランチを取る。
お見合いみたいなやりとりはメールの中で十分にしていたので会話はスムーズだった。
話題豊富な彼にリードされていつもよりにぎやかな私になっていた。

お店を出て彼に手を握られ手をつなぎゆっくりと雑貨屋をひやかし、
おしゃべりを楽しみながら坂道をゆっくりと歩いていた。

目的地に着いたのか、彼は不意に立ち止まる。
私の肩を抱き寄せた。私の耳元で心地の良い低音が響く。

「リアルななっちゃんのほうが全然いいな。もっと知りたい、君のこと。このまま帰したくない」

まるで前からの知り合いのように私の心にすんなりと彼は入り込んできた。

★★

後ろから優しく抱きしめられ「怖い?震えてる」と聞かれた。
「うん」

「私のこと好き?」
「好きだよ。こうして会う前から、メールだけですでになっちゃんの魅力におとされてました。
俺、馬鹿みたいになっちゃんに今夢中です」

私は思わず笑っていた。怖さも薄れたようだ。
静かに私は彼の手に自分の手を重ねた。

「・・あの、私初めてだから・・・」
「わかった、優しくするから」
彼の穏やかな瞳を見ることができてとても嬉しかった。
優しいキスが私を安心させた。

私はきつく目を閉じた。
だんだん激しくなる彼の唇が私の体をそして心を侵略していく。

未知なる世界への扉が開いた。

★★

そして一年が過ぎた。
彼は変わらぬ優しさをくれ時を忘れてむさぼるように愛し合うこともあった。
私たちの恋は順調だったけれど彼は忙しいらしくなかなか会えない日が続いた。

私たちが出会ったサイトを懐かしい気持ちで訪問していた。
男性の方の投稿文をのぞいてみた。

【はじめまして。メールしませんか。スペックは183cm太ってないよ。趣味はスノーボードとサッカーをやること・・・・】

なにこれ?どこかで見た文章だった。
そうだ。彼が私にくれたファーストメールに似ていた。

私はあわてて彼の携帯に電話をかけていた。
残業中だったらしい彼はいつもよりもずっと不機嫌だった。

『何?今会社なんだよ』
『ごめん、仕事中に。・・あの・・』
『どうした?』
『ねえ、また、あのサイトでメル友募集してる?』
『はあ?』
『・・どうしてそんなことしてるの?ひどいじゃない。私のこと遊びなの?
このごろ全然メールくれなくなったし、会える日も少なくなった・・
仕事とか言ってるけど嘘なんでしょ、女の子と会ったりしてるんでしょ?・・』

私はイライラを抑えることができずに思い切り彼に酷い言葉を投げつけていた。
もう止まらない。

彼はしばらく沈黙していたけれど盛大にため息をついた。

『・・ああ、わかったよ、もうそういうことでいいよ。
かわいい子とメールしてなかよくなったら面接してみて好みのタイプなら寝るんだよ。
遊びだろ、出会い系なんだぞ。本気なわけないだろ』
『・・・嘘、信じられない、今までの私とのこと全部が遊びなの?』

『さっきまで本気だった。なっちゃんに会う前の女とは全部遊びだったけど』
『・・だって、投稿してるじゃない、今もあのサイトに』
『俺じゃないよ。似てるプロフの奴なんかいくらだっているだろ』

私はもう一度そのサイトをみた。
その人の住所はよく見ると関西になっていた。

彼ではない。

私は自分のミスを何度もわびた。
嫉妬のあまりわれを忘れてしまったことを謝罪した。

『たとえこんな形で出会ったとしても俺はすくなくとも真剣だったよ
でも、信じることができなくなったらもう終わりだろ』

彼の言葉はさよならと続いた。
そして唐突に電話は切られた。


それっきりメールも電話もつながらなくなった。


ゲームオーバー



ああ、悩ましき出会い系。

その恋信じますか?


片思いのスクールデイズ

クラス替えの新学期。
どことなくぎこちない会話を交わす新しいクラスメート。

今日もフジサキマコト君は授業中だというのに堂々と居眠り。
もう引退してしまったけれど彼は私たちサッカー部のエースだった。
試合中グラウンドを駆け抜ける彼の勇姿にマネージャーであった私はいつも
体中が震えるような感動をもらった。

凛々しい制服姿の彼。
入学式に一目惚れした。
神様は片思いの私を不憫におもってくださるのか、彼とは3年間同じクラスだった。

★★

私のランチタイムはいつもしょっぱいのだ。
「マコト!」
ホラ来た。
フジサキ君の彼女サヤカである。
二人分のお弁当を持って隣のクラスからやってくるのだ。
男子たちが彼女に見惚れている。

私はため息と涙ほろり、今日は卵焼きにかかってしまった。
「どうしたの?」友達が心配そうに尋ねる。
「花粉症なの、目とかかゆくて」グスグスと鼻をすすってみせた。

★★

教室のドアをあけようとしたが人の声がする。

この声はサヤカ?いつものおっとりした口調ではない。
相当荒れている様子だ。

「・・・・・勝手ね、いまさら、何言ってるの?・・ずっとサッカー、仲間、友達だったし。
私のことなんてどうだってよかったんだね、マコトは」

ばしっ。この音は平手打ち?フジサキ君ともめてる?

忘れ物を取りにきたドジな私は修羅場に入っていくわけにもいかないので
立ち尽くしていた。

ガタガタとドアが開き泣き顔のサヤカが出てきた。
私に気づくと射抜くような視線をよこし、走り去っていった。
怖いくらいの強いまなざしだった。

いつまでもそこに立っている場合ではないので
のそのそと教室に入った。
フジサキ君は私を見て、少し驚き、困ったような顔をしていた。

「ごめん、大変なときに入ってきちゃって。忘れ物取りにきただけだから」
私はあわてて机の中の置きっぱなしになっていたプリントを鞄につめた。

急いで教室から出ようとする私を彼が呼び止めた。
「マネージャー、いつから聞いてた?」
「えっ・・えと、勝手だとかサッカーとか仲間とかが聞こえちゃったかな・・」
「そっか」彼はほっとしたような笑顔を浮かべた。

「フジサキ君、サヤカ追いかけなくていいの?」
「いいよ、あいつさ、俺といると怒ってばかりでドンドン不細工になっていくんだよ。
サッカーばかりやってる俺が嫌いとか言われたらどうしょうもないじゃん。
俺じゃだめなんだろうな」

「それは違うよ。きっとフジサキ君のこと好きすぎてどんなことにも嫉妬しちゃうんだよ。
サッカーとか友達とかいろんなことに」
「・・・嫉妬か・・でも、俺は好きな奴が夢中になってるものがあるなら応援したいと思うな」
「そうだね。一生懸命な姿見てるだけで幸せになれるもんね」
彼は満足そうに微笑んだ。
その顔が眩しすぎて私はうつむいた。

「・・・マネージャー」
「うん?」
「これからも俺のことみててくれるか?」
私はびっくりして顔を上げた。

「俺さっき、サヤカに好きな子がいるっていったんだよ。だから別れて欲しいって言った」
「・・・フジサキ君・・・」

私の頭脳は珍しく大回転を始めていた。
どういうこと?
コノヒトハナニヲイッテイルノ?
私とフジサキ君の距離は何万光年もあるはずじゃないか。

「マネージャー・・・俺はお前のことが好きだ」

夕陽が私に彼に教室の放課後に降り注いだ。


甘酸っぱい青春時代。

後悔のない毎日を生きてください。






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プロフィール

Author:うらな
占い師いしすうらなです。
2008年4月2日お引越しいたしました。引き続きよろしくお願いいたします。→
うらなの恋愛ラプソディ


西洋占星術、Tarot 四柱推命など。
恋愛、復活愛、人生、仕事、結婚、不倫、天職
毎日が修行中。

あなたは何をするためにこの世に生まれてきたのでしょうか?占いなら本館へ
Isis Urana's fortune land


徒然なるままの日記でございます。
紅に染まったこの私

やる気アップ!
更新しなされ!

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